コラム
熊本大学 学術奨励賞を受賞して
この度、熊本大学眼科において年に一回選考される学術奨励賞を受賞いたしました。
この賞は熊本大学大学院視機能病態学(眼科)に所属するものが対象で、その年度に行なった論文発表数とその内容を加味して選考されます。今年度の私の論文は主筆が3本、共著3本でした。主筆の内容は「加齢黄斑変性の臨床研究」、「加齢黄斑変性の基礎研究」、「家族性アミロイドーシスの眼病態解明」のものです。
例年原則1人の選出なのですが、今年度は私と同時に大学院に進学した瀧原裕史先生と同時受賞という事になりました。瀧原先生は平日休日問わずに早朝から深夜まで研究をしており、さすがにこの時間は誰もいないだろうと思って研究室に行くと既に研究を始めており、びっくりする事が多々ありました。常に研究に情熱を注ぎ全力を尽くす姿を見ていたので、良い刺激を受けると共に畏敬の念すら覚えていました。そのような瀧原先生と同様の栄誉を浴する事ができ、受賞時は嬉しさよりもびっくりしたというのが本音です。
大学院での4年間のメインテーマは一貫して「加齢黄斑変性と脈絡膜血管新生の機序と抑制」というものでしたが、加齢黄斑変性は未だ解明されていない点も残されています。現在、加齢黄斑変性の治療は抗VEGF抗体硝子体内注入療法の出現により新たな展開に突入しました。病態の解明と共にまた新たな治療法/対処法が出てくるものと思いますが、我々の研究がこの新たな一歩に何かしら関与できればと期待しております。
原 竜平
