熊本県 南阿蘇の眼科医です。緑内障、加齢黄斑変性症、斜視、弱視、ロービジョンケア等。

       
南阿蘇原眼科

視力低下とメガネ

小学校の高学年から中学・高校と視力の下がる人が増えてきます。児童の視力低下の原因は、近視・乱視などの屈折以上のためである場合が多いのですが、目の病気が原因であることもあります。

視力低下に気づいたら、まず眼科医の診察を!

屈折異常が原因であれば、メガネやコンタクトレンズで矯正する必要があります。一方、目の病気が原因であれば、早く治療を開始しなければなりません。視力回復センターやメガネ屋さんには、視力低下の原因が何であるかを判別できる専門家はいないわけですから、視力低下に気づいたら、まず第一に眼科医の診察を受けましょう。

眼科医は、視力低下の原因を確認し、状態を判定。

眼科では、まずその視力低下が病気によるものでないかを確認します。病気によるものでなければ、正常に戻りうる状態(調節痙攣:いわゆる仮性近視)であるのか、メガネが必要な状態であるのかを判定するわけです。メガネが必要な程度に進行した近視眼は、眼底に特有な変化が現れてきますから、眼底をみれば治療により視力回復の可能性があるか否かだいたい判るのです。治療しても視力回復が期待できない人には、メガネやコンタクトレンズを作るようにすすめます。

メガネを作るときには、よく見えて、使いやすく、無理のないメガネのデータを「眼科処方箋」として眼科が出します。これをもってメガネ屋さんに行くわけです。メガネ屋さんでメガネの枠(フレーム)を決め、「眼科処方箋」にもとづいて調整されて、そこではじめて良いメガネが出来上がります。つまり、眼科医はメガネを測る側、メガネ屋さんはそれを作る側とそれぞれ分担が分かれている、よきパートナーなのです。

メガネの正しい使用により、更なる視力低下を防ぐ

しかしながら、小さいのにめがねをかけさせるのはかわいそうだと言って、メガネをこばむ親御さんもいらっしゃいます。物を見てどんどん知識を得なければならない大切な時期にそれが出来ないわけですから、その方がもっとかわいそうだと思うのですが……。更に、眼科の専門家がメガネを作るようにすすめているのに、専門家のいない視力回復センターにかよって無駄なお金を使う人が多いのも残念なことです。中には、病気のために低下しているのに気づかず、失明寸前になった例があります。

確かにメガネをかけるといろいろ不都合なことがあり、かけないで済むならそれにこしたことはありません。しかし、眼科医にメガネを作るようにすすめられたら、すみやかに良くあったメガネを正しく使用したほうが早く楽になるし、ひいては視力が更に低下するのを防ぐことになるのです。

原眼科 院長 原敬三

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