子供の視力低下対策
児童生徒の低視力者の数は年々多くなり、学校での視力対策は重要な課題となっています。文部科学省の平成16年度の学校保健統計調査によれば、「裸眼視力1.0未満の者」の割合は,幼稚園20.8%,小学校25.6%,中学校47.7%,高等学校59.3%となっています。また、眼鏡の必要な視力0.3未満の高校生は30%を超えています。すなわち、高校生のおよそ3人に1人が眼鏡を使用しなければならないという憂うべき状態なのです。
視力低下を防ぐために
視力については、正しい指導のもとに正しい理解が必要です。視力低下を防ぐため役立つと思われる環境や日常生活習慣、学校や家庭で注意すべき事項をあげてみます。
- 心身の健康を積極的にはかる。偏食をさけ、規則正しい食生活。充分な睡眠をとる。
- 学習や読書を正しい姿勢でする。背筋を伸ばし、本との距離は30~40cmを保つ。寝ころんだり、乗り物の中での読書をさける。
- 採光に注意する。机上照明は机の真横ないし、やや後方から照らす。室内の照明も併用すると疲れが少ない。
- 目の疲労を防止する。コンピューターゲームなどは40分以上は続けない。学習や読書も40~50分毎に目を休ませながら行う。
- テレビを見る時の注意。14インチ程度のテレビを2~3mくらい離れて見る。30~60分連続して見たら、10分以上目を休める。
視力を低下させないためには、目を疲労させないこと
視力を低下させないためには、何といっても目を疲労させないことです。特に近方作業が長く続くと疲労がたまり、視力の低下に結びつきます。しかし、いくら努力していても視力が悪くなることもあります。もし、低下し始めたらすぐ眼科を受診し、何が原因であるのかを見てもらいましょう。