熊本県 南阿蘇・大津町を診療圏とする眼科医です。緑内障、加齢黄斑変性症、斜視、弱視、ロービジョンケア等。

       
南阿蘇原眼科

子供の近視

日本の高校生の過半数が近視

我が国では中学生頃から急に近視が増加し、高校生では過半数が近視という値が示されています。近視の原因はまだよく解明されていませんが、先天的な素質と後天的な環境因子が結びあって起こると考えられます。すなわち、親や兄弟に近視があればなりやすく、また、日本人は近視になりやすいという、人種的な要素もあるといわれています。環境的な因子としては、近業を続けることによる目の疲労です。

視力が回復するのはごく初期のみ

とにかく、視力低下を自覚しはじめたら、早く専門医の診察を受けるようにしましょう。視力低下の要因が何であるのか、まずはっきりさせなければなりません。もし、目の病気が原因であれば、まずその治療が第一です。一時的な視力低下で、治療などにより元に戻る可能性のある調節ケイレン(仮性近視)であるのか、元に戻ることは期待出来ない近視であるのかを見極めてもらう必要があるわけです。視力が回復し得る状態であるのか否かを判断するのは非常に難しいのですが、近視が進行すると、眼底に特有な変化が認められます。視力が回復するのはごく初期の段階に限られ、眼底に変化が認められる状態になると、回復することはありません。

視力の状況に応じた対応を

ところが、教室内のどの席に座っていてもほとんど不自由なく黒板の字を見るためには0.7の視力を要し、0.3以下では前列でも充分見えないというデータがあります。眼科では裸眼視力、視力を出すためのレンズの強さ(矯正レンズの度数)、眼底所見、そのほか年齢などいろいろの条件を考えて、メガネかコンタクトレンズの使用をすすめるわけです。しかし、「小さいのにメガネをかけさせるのはかわいそう」だとか、「かっこうが悪い」とメガネの使用をこばむ親御さんがいらっしゃいます。見えずに困るのはお子さんです。疲れるし、勉強にも支障をきたしますので、メガネやコンタクトレンズの使用を考えていただければと思います。

原眼科 院長 原敬三

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